じっくりゆっくり焦らずに

めっちゃ久しぶりの練習日記。

最近自分の練習日記というもの自体を全く書かなくなってることにふと気づいた。  インドに毎年行けている時は一日のルーティンワークで毎日のように練習日記とマイソール生活日記をブログに書きつづっていたのだけれど、インドにはおそらく今年も行けないだろうし来年も行けるかどうか怪しいところだろうな。

今年も年末年始も日本でずっと過ごして年末年始のテレビのつまんなさに「ああ、そういや私、日本の年末年始が嫌で海外脱出してたんやった」とふと20代の時からほぼ年末年始は日本にいなかったことを改めて思い出したりもしていた。

昨年から始まるコロナ禍で今まで当たり前にできていたことができなくなったり、行けていた場所に行けなくなったり、友達とご飯を食べに行ったり飲みにいったりすることも躊躇するような日常になった。

生活が変わって毎年シャラート先生のもとでマイソールクラスで練習できる日々が恋しくなったり、毎年京都に来てくれていたマット先生との練習も次練習を見てもらえるのはいつになるのか、分からなくなった。

コロナ禍でできなくなったことも沢山あるけれど、コロナ禍でも変わらずできていることも沢山ある。

その一つが毎朝の練習だ。  私は1週間のうちのほとんどを一人で練習するセルフプラクティスなんだけど、1週間に1回は行ける時は2回は京都まで練習しに行く。 去年の4月の緊急事態宣言中はその京都行きさえも自粛していたけれど、早朝の電車の空いている時間帯にマスクをして無言で電車に乗っている分にはリスクは少ないと思うので今も練習に変わらず通っている。

昔練習を始めてから数年はずっとどこのポーズまで練習しただとか、どこのポーズのどういう所に意識を向けるとか、どういう風に体を使うとかどうとか、細かい部分ばかりが気になっていた。 それこそ、昔は自分の練習日記をスケジュール帳に書き留めていたくらいだった。

でもさすがに練習生活が12年を超えるといちいち、そんなことは書くこともなくなったし気にならなくもなった。 でもたまにずーっと袋小路になっていたポーズでちょっと体の感覚が変化してくるととても面白く感じたり楽しくなったりする。

例えば、カポタアーサナ。 私は後屈がとても苦手で昔腰をぶっ壊したくらい背骨も硬ければ股関節も硬い。 体が変化してくれるまで途方もないくらい時間がかかる。 ふとカポタに取り組んで何年経過したのかと思えば多分もう9年か10年近く経っている。

でも苦手なまま。 でも苦手は苦手なりに毎朝取り組んでいれば少しづつ、本当に少しづつ、ちょっと感覚が変わった、という日もあれば、そうでもなかったり、 時には以前より全然できなくなっていたり。 前進しているかと思えば後退しちゃう時もあったり。

練習をし続けていても自分が良い方向に変化している、進化している、と感じられる時もあれば全然そんなこと感じられない時もあったりする。 10年苦手なポーズに取り組んだらすごくできるようになっているかといえば、体の限界はあって、別にすごく進化しているわけでもなかったりする。

でも苦手な人は苦手な人のスピードでちょびっとずつ変化が感じられる日はいつか必ずやってくる。というのが最近の気づき。

昔アシュタンガヨガを始めて出勤前にシャラに通っていた時は練習を始めて毎朝取り組んでいたらきっとどんどん体が変わってどんどんポーズが進んでいくに違いない、とか思いこんでいていくらがむしゃらに毎朝練習しても変わらない自分の体に苛立ったり失望したりした。 周りの練習生がどんどんポーズをもらっていくのに嫉妬したり、自分はダメなんだ、と落ち込んだりした。

 

きっと昔の私は早く、もっと早く、と進むことに躍起になっていたし、それが優れた練習生だと思っていたんだろうな、と思う。だからそんなアーサナレースみたいな状態でシャラに通ううちに怪我もしたし、常に比べたり劣等感をいだく自分が嫌でほぼセルフプラクティスにシフトした。 そして京都での練習を自分のホームシャラとしても数年はそんなマインドはすぐに修正できるわけもなく、先生の指導もなかなか心に届かずにいた。

それでも淡々と練習を積み重ね、定期的にシャラに通い、練習で自分を内観する期間が長くなるにつれて少しずつ練習についての考え方や取り組み方がちょびっと変化していくとそれから少しして練習中に感じる体の感覚もまた変化していった。

「ヨガは一生かけてやるもの」と昔習ったことがあるけれど、 一生かけて、の時間をかけてやっと少しづつ理解できるものなのかな、と思う。

3年や5年、10年くらいじゃ全然わかっていなかった自分。 10年、11年、12年と経って、怪我も痛みも色んなことを経験して少しづつ自分の実感として理解できるようになるもの。

先生からの言葉もきっと1年目から沢山のことを教えてもらっていたのだろうけれど、その教えは何回も何百回も何万回も練習をし、教えを貰い、その言葉や指導を反復して少しずつ心の奥に届くもの、と最近思う。

だから自分自身の練習もクラスもゆっくり成長していければいいなと思う。

じっくり練習に取り組んだり、クラスでは生徒さんがゆっくり成長していくのを見届けられたらいいなと思う。 ついつい結果を急いだり、いかに早く到達するか、みたいな考えに振り回されそうな世の中だけど、 コロナ禍やどんな世の中になっても自分が強くしなやかに生き抜いていくためには この練習は焦らずじっくりゆっくり進めていこう。

心のありようが結果的に練習の仕方を変化させていくのだから。。。

 

 

 

 

 

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