ヨガマットの上での練習を積み重ねることで得られるもの

先月の7月29日は実家で飼っていた愛犬が天国に逝ってちょうど1年経った日だった。 フレンチブルドッグを飼うのは彼が2代目だったのだけれど、その前にもフレンチブルドッグの同じブリンドルの男の子を飼っていてその子が7歳というあまりに短命な生涯を終えたことがあまりにショックだった時に比べるとフレンチブルドッグの命のあまりのはかなさに慣れたのか、前回ほどの心の落ち込み加減ほどにはなっていなかった。 父はあまりにワンコとのパートナーシップが強かったので、 このまま父を一人にしておくのは心配で、まだ回復しない心に自分ではっぱをかけて再び新しいフレンチブルドッグの男の子を迎えることにした。 短命でいつお迎えがくるかもわからない、てわかっているのに気がつけば3代連続で同じ毛色のフレンチブルドッグの男の子を迎えていた。

父とブヒ(フレンチブルドッグ)のニコイチ生活に時々私も参加して実家に帰る時だけ私はブヒをかわいがるけれど、父は子供以上に孫以上に本当に強い絆をブヒ達と結んでいる。 毎週実家にブヒに会いに帰るのだけど、そんな生活がもう中年ていう年齢なのに父の定年から10数年続いている。 でもいつも突然そんな愛犬達との生活は終わりを迎えてきた。

毎日生活を共ににはしていなくても大事な大事な家族となったワンコは去年は様子がおかしくなってからたったの3日で天国に逝ってしまった。とてつもなく悲しくて悲しくてしょうがなかったけれど、 比較的早くに心の整理がつけられたのは アシュタンガヨガの練習を続けてこれたからなのかな、とふと思ったりした。

もちろん悲しい時は悲しいし、落ち込む時は落ち込むけれど、 とことんまで泣いて悲しんだら、 そこから少しずつ心の整理をしていけて、悲しいけれど、なんとか再び立ち上がってくるのにそんなに長い時間がかかってこなかったのはきっともう毎日長いことこのアシュタンガヨガの練習をしてきたからだと思う。

 

以前ヨガの哲学のお勉強をしていた時に 人や命あるものはいつか死ぬ時は必ず来ると生まれた時から決まっていることなのに何故かおろかで無智な私たちはいつまでも終わりがない、とかいつまでも生きていてくれる、とか思いこんでいる、 でもヨガの理解が深まっていくと自然と始まりがあれば終わりがあり、命あるものはいつかその命は消える、と理解できるようになる、といったことがあった。

どれだけかわいがっていて大好きな存在だったワンコ達もある日突然お別れの日はやってきたし、 ましてや自分の実の母など、ずいぶん昔に私は亡くしているのだけれど、あんな年であの世に逝くなんて考えてもいなかった。  すごく悲しいことでも日々の練習を通して心の整理のつけ方がうまくなったり、すさまじく落ち込んでもまたそこから立ち上がるタフさを養えたりしてきたんじゃないかな、と思う。

アシュタンガヨガの練習って始めて数年のうちは外側の形のポーズにばかり目が行きがちになるけれど、 この地味な毎日の鍛錬のヨガが教えてくれることはそんな表面的なことだけではない。

心がとてもへこんでいるとき、、心がピンチの時、時には練習に集中するどころじゃない時もある。 でも少しでも10分でもいいからヨガマットを敷いて集中して練習することを5年10年と続けていくとポーズを獲得していくことだけじゃない 心への作用を自然に感じられるようになれると思う。

 

心がしんどすぎて家から出られない時は家でもヨガマットを1枚敷ける場所があれば練習はできる。 いきなり沢山の練習をしなくても10分でも15分でもいいからとりえあずやってみる。 でも時にはやはりシャラでの練習をしたほうがアジャストうんぬんよりも 集中の濃さは違うし、 家だとどっぷり悲しい気持ちに支配されそうな心をシャラで練習している時は切り替えてくれる。 心がしんどい時ほど、悲しい時ほど、シャラで集中して練習することで少なくとも去年の私はいい気分転換になった。 一人でずっと練習を継続するのは10年以上練習していても困難なことだな、と今も感じている。

だから自分と相性の良いシャラに出会えることはとても幸せなことだと思う。 先生の存在や仲間の存在、シャラの持つエネルギーが言葉でない見えない力で練習を応援してくれる。毎日練習していない人にとってはなんのこっちゃ、て理解不能かもしれないけれど、 毎日練習していると、ちゃんとポーズの外側の形ばかりではない伝統的なヨガの練習を継続できていると心がピンチの時にはきっとそれまで練習で培ってきた忍耐強さや心の柔軟性、タフさなんかが自分を助けてくれる。

 

少なくとも新開地マイソールのシャラはそんな自分に向き合う練習を積み重ねる場所としていけたらいいな、と思っている。 昨今の変化の激しい状況の中だけど、今までにアシュタンガヨガの練習をしていた人はこんな時だからこそ練習を続けてほしい。 大きな時代の変化の渦の中でも柔軟にタフに乗り越えていけるように一人でも多くの人がこの大変だけど喜びも大きいこの練習システムに出会い、継続してくれたらいいなと思う。

 

 

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