介護予防とシニアヨガの重要性

以前、アメブロでも書いていたけれど、数年前からマンツーマンで実家の父にヨーガセラピーを伝えている。

父はもともと持病で高血圧や心臓疾患があり、体も極端に堅く、床にすわること自体がしんどい体だった。

若い時にスキーで骨折と靭帯断裂をし、当時の手術によって左足の靭帯自体がもともと右足より短い。

そんなこともあり、もともと体が硬いことと、怪我のこともあり、本人の苦手意識から積極的に柔軟体操をしてこなかった。

しかし、年々年を重ね、70歳を目前にして私がヨーガセラピーの論文執筆のため、1つの症例として父とヨーガセラピーを練習するようになった。

毎週1回マンツーマンで練習することに加え、しだいに1つ2つのヨガのポーズを1人で自主的に練習していったことにより父の体はどんどん変化していった。

足、股関節が硬くて1人で靴下をはくのも困難になりつつあったものが、一人でちゃんと靴下をはけるようになり、長年苦しんでいた腰痛がほとんどなくなり、高血圧の薬の量を減らせるまでになっていった。

親子で家族の辛かった出来事を腹を割って話せるようになり、ヨガの哲学的解釈やヨガの教えの助けを借りて心の根が変化し感じ方、とらえ方が変化していくことにより、より体が変化していった。

 

そんな変化を嬉しく思っていて父とヨーガセラピーを練習しだして2年以上が経過したつい先月、父は転倒して、左足を強打し、骨折まではいかなかったものの、左足が通常の2倍近くまで腫れあがって膝がほとんど曲がらなくなってしまった。

普段は痛みに極端に強く、忍耐強い父が痛みで顔をゆがめるほどの激痛に苛まれ、パンパンに腫れあがった足を棒のようにひきずって歩く姿はとても痛々しく、想像したくはなかったが、もしかして、私の介護生活が始まってしまうのかしら?

寝たきりとかになってしまわないかしら?ととても心配になった。

怪我をしたばかりの時は私は東京にいてすぐに実家に帰れる状況ではなかった。

でもとても心配になり、「帰ってこようか?」と聞いてみたが、、自分一人でなんとかするから大丈夫、と言っていた。

父は腫れあがった足を腕のいい鍼の先生に治療をしてもらうことと、今までやってきたヨガの練習をいかして、曲がらないなりに、今できることを実践して少しづつ足を回復させていった。

そして治療と自分でのヨガの実践のおかげもあって70歳超という年齢のわりには医師もびっくりするくらいの早いスピードで回復していった。

足の腫れはほとんどなくなり、膝も曲がるようになっていった。

しかし、足首周りがどうやってもなかなか回復の度合が遅い。

そこで血管内科だったか血管の専門医の診断を受けると、足首周りの血管が極端に細くなり、詰まりやすくなっていたことで 血管の手術をすることになった。

若い時から血管の不具合があったものの、ヨガでだいぶん改善されていたのが怪我によって昔の弱いところが改悪されてしまったことで手術をしたほうが回復が速いのでは?ということで手術となった、という話を聞かされた。

手術は無事に済んで、経過は良好だとのことだったが、手術後に血流をコントロールするために圧迫式のタイツというかハイソックスのようなものを履かなければならないのだが、父曰く、たぶんヨガをしていなかったら、よう一人で履かなかったやろうなぁ。。と。

今回、、父の怪我で思ったのはヨーガセラピーによって たとえ何歳になっても肉体は変わることはもちろん、突発的な怪我によって一時的に体が不自由になったとしても、ヨガに取り組もうという考え方ができるようになり、怪我からの回復が早くなるということだ。

そして、たとえ外科的手術が必要になり、持病の薬の関係や手術後の安静にしていなければいけない時も ヨガのポーズの行い方を日常生活に応用し、たとえば着圧式のソックスを履かなければいけないときも 普段の堅い体では一人で履くことは難しくても ヨガの呼吸法やポーズへの取り組み方の応用で自分で自分のことはできる、ということだ。

 

もちろん、人は誰でも老化と向き合うことになる。

そして体が堅くなったり、病気と付き合うことになっていくケースが多い。

 

しかし、ヨーガセラピー、ヨガの実践が少しでも 自分で自分のことをできる期間が長くなり、自立した生活を少しでも長く送る助けとなるのではないだろうか、と今回の父の経過を見ていてつくづく思う。

ヨガは初め女性の美容や健康のため、というイメージで日本では人気が出て、今や多くの人がヨガに取り組むようになっている。

しかし、ヨガを女性のもの、と考えてしまうのはすごくもったいないと思う。女性だろうが男性だろうが、若かろうが、お年寄りだろうが、すべての人にとってヨガは人生を助けるツールになりえる。

単に表面的なヨガのポーズや柔軟性を競うレースではなく、自分に向き合い、自分の体の声や心の声を聴き、集中するトレーニングは継続していくことて 突発的な怪我や病気に向き合い、対処していく力も養える。

それは長く続けて反復して練習していればこそ、 そういった恩恵を受け取れるようになるのではないだろうか。

ヨガを通して多くの人が 1日でも長く健康に自立した老後を過ごせるようにヨガを長く続けてくれるようになればいいなと心から思う。

 

そんな体の堅い人や高齢の方でも無理なく取り組めるクラスを大阪のSTUDIO NATURE や神戸、摂津本山のスタジオ ハピネスで 毎週土曜日お伝えしています。

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