マット・コリリアーノWS 2016練習日記part.2

1年に1回のマットのマイソールワークショップももう明日で最終日。ここ数年開催期間が1か月だったので、今回の2週間はとても短く感じてしまう。

でも毎朝早く起きて、神戸から電車で京都まで通い、ここ5年以上自宅での練習が基本スタンスになっているので、毎朝先生のいるシャラに練習に行き、先生に練習をみてもらえ、毎年会う練習仲間と久しぶりに再会したり、新しい練習仲間との出会いがあったり、普段から京都でお世話になっている仲間と毎朝顔を合わせ練習できていること自体が1年に1回の幸せな時間だ。

今年は夏に精神的にも肉体的にもショックな出来事があり、マットが来る頃にはフルパワーで練習したい!!という願望があったものの、かなわず、自分の練習をセーブしてしなければならず、去年見てもらっていたセカンドのアサナまでは結局進むことをあきらめ、フルプライマリーとシャラバアサナまでのアサナに集中して練習すると決めて練習してきた。

前半の3日間でフルプライマリーだけに集中して練習しなければ! こんな腰の状態にしたのは自分のせい。この痛みは私への罰なんだ。私はなんて愚かなんだろう。。なんてネガティブな思いが沸き上がり、3日目にマットに「セカンドはしないの?」と声をかけられ あふれる悲しみと後悔の涙を抑えることができない日があった。

普段からお世話になっている先生のアドバイスを、先生がプライマリーだけに集中しなさい、と言ったから。とある意味自分で判断せず、先生のせいにして「こうこう言われたから私はプライマリーしかできない」なんて思って練習していた。だけど、練習するのは自分、自分で判断しなさいね。とアドバイスをもらい、先週のマットのレッドクラスやレクチャークラスなどで「頭で考えるのではなく、心がどう感じているのか。心の声を感じて練習すればいい。答えは自分の中にあるものでしょ」という話はまさしく ずっと前々から普段から京都で習っている先生から言われている言葉と全く同じものだった。

今回のワークショップでは、マットから新しいアサナをもらった!とか、今までもらって進んできたセカンドのアサナのチャレンジを見てもらいたい!とか、アジャストをしてもらって自分の普段のアサナの深さよりももっと深いところまで深めたい、とかいう願望がほとんど沸いてこなかった。

正直3日目までは そんな今までマットのワークショップだけではなく、東京のタリックのところに行って練習を見てもらう時もずっと、どこか先生からアサナをもらうことやアジャストをしてもらうこと、への願望を無意識に抱きながら参加していた。

だけど、今回は「いかにやり残してきたプライマリーのアサナ1つ1つに向き合うか。いかに深く呼吸をして呼吸に集中するか。アサナをしている最中も体のどこの部分がどんな風に感じているのか。どんな風に体の中の意識を持てば腰の痛みが軽減されるのか」と常に自分の中への集中を絶やさないようにして練習していた。

そしてプライマリーの中でもブジャピタアサナのジャンプインをきっちりできるようになることやナヴァアサナでいかに深く呼吸をしてしっかりお腹の筋肉がブルブルいうくらいしっかり使ってチャレンジすることが楽しかった。

今年の練習はマットから何かを与えてもらう、与えてもらいたい、という意識から 私は私の練習に集中して挑戦しやり残してきた細かいところもしっかり取り組む、その挑戦が楽しい。マットはただ、その場にいてくれて見守っていてくれたら十分だった。

そしてマイソール練習の最終日までその挑戦を続けた。シャラバアサナまでをしっかりきっちり練習すると日に日に練習が楽しくなり、腰の痛みが軽減され、お腹の筋肉がブルブルいうくらいのナヴァアサナをしていても日に日にパワーが沸いて元気になっていった。

今日の練習終わり、マットから「強くなったね。以前よりずっと練習に集中できるようになってきたね。ナヴァアサナの時もすごく集中しているのがわかったよ。人生ではしっかり集中することのほうが大きな助けになるからね」と言われた。

マットはちゃんと見てくれていた。 次のアサナへ進むことが前に進むのではなく、アサナの進度の進み具合がヨガがよくできた、ということでもなく、今私のできる範囲での努力をちゃんと見てくれていた。

今回の体の痛みでもらっていたアサナかをセーブして練習する、というのは今回が2回目になる。

前回は5年くらい前、深いバックベンドの練習のせいで、腰を怪我し、治るまで2年かかった。

1年以上ドロップバックは封印していたし、本当にひどい腰痛になってしまって、心も傷ついてその時もプライマリーだけに集中していた時期があったけど、どこかあの時はちゃんと真正面からプライマリーに向き合えていなかったように今では思う。

腰が壊れていた時期、マットのお父さんのドミニクに練習を見てもらった時があって、レクチャークラスの時、「ヨガが人生を通してやるものだから、時に怪我をすることもあるし、仕事を辞めたり、結婚することもあるだろうし、離婚することもあるだろう。子供が生まれることもあるし、その子供が双子で子育てに追われることもあるだろう。ずっと練習を続けていくと人生のライフイベントの時々で練習に集中できるときもあればできないときもでてくるだろう。でもそれが人生だからさ」のいうニュアンスの言葉を言っていたのを思い出した。あの時もドミニクが前へ進むエッジの部分を見ているのではなく、怪我をしていても、プライマリーしかできなくても、ちゃんと見ていてくれて、どこか新しいアサナもらうレースからドロップアウトした敗北者気分だった私の心はずいぶんと救われた。

本当は新しいアサナ、先へ進むことが優れていることでもなく、セカンドのどこまで進んでいるか、を競うレースでも全くないのにどこかそんな考え方に強く支配されていたので、怪我をして前に進めなくなった私は辛くて仕方がなかった時期だったのだ。

アシュタンガヨガを毎日練習するようになって8年の月日が流れ、アシュタンガに夢中になって恋をして、インドマイソールに通ったり、腰を怪我したり、仕事を辞めたり、結婚したり、ヨガを教えることになったり。 たった8年の月日の中でもいろいろなことがあった。

そしてアシュタンガに出会った当初からマットに練習を見てもらう機会に恵まれ、毎年彼に練習を見てもらい、今年はアサナは前には進まなかったけど、そんな年もあるよね。またフルパワーでチャレンジする年もあればセーブしなきゃいけない年もある。

8年近く毎年毎年必ず1回マットに再会でき、練習を見てもらい、今年の私はこんな感じ!って見てもらえてよかった。

今年、どう表現していいのかわからないけれど、何か自分の中の何かが変化した感じがして、そんな時期にマットに練習を見てもらえて本当に良かった。

やはり同じ先生に何年も何年も長い期間ずっと練習を見てもらえるのは本当に幸せなことだ。たとえ、それが毎日見てもらえなくても、1年に1回だとしても、本当に練習をはじめたての超初心者の時から毎年毎年私の変化を見守ってくれて練習できるのは本当にマットやその場を提供してくれたシャラに感謝の気持ちでいっぱいになる。

明日のレッドクラスで今年のマットのワークショップは終わり。 明日のレッドクラスをせいいっぱい楽しもう。

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