早く成果、結果を求める心

今朝も土日家さんでのアシュタンガ・ヨーガのビギナークラスを行った。

ありがたいことに今回も少人数しか入らない場所のため満員でのプラクティス。梅雨の時期となり蒸し暑く、ゆるめにエアコンをかけて練習したけれど私を含めみんな練習をしていて汗がどっと噴き出した。

初めましての方や土日家さんでのクラスに参加いただいて2回目の方もいらっしゃたけど、今日はテンポよくカウントをとってさくさく進み、シッティングポーズの最初の少しまで練習した。

初めましての方がいらっしゃる時はだいたい毎回 自己紹介がてら参加された生徒さん達に喋ってもらう時間を作っているんだけど、今回参加されている方の話の中で 「思ったほど痩せる、とか体が変わる実感がわかない。何年単位ではなく、もっと早いスピードで変化したいのに変わらないから続けるかどうか迷っている」という話が出た。

私は長年ヨガを練習しているので 変化のスピードが遅いことが当たり前だと思っていたし、毎朝練習する、アシュタンガ・ヨーガの練習のスタイルは基本的に週6日、満月新月のムーンデイ、及び生理の3日以外は練習するものだと思っているので 結果が早く欲しい、という気持ちに最初、正直びっくりした。

でも思い返してみれば、私もヨガを始める前、「スタイルよくなりたい、この気になるお尻が小さくなりたい、二の腕が細くなりたい」と思ってフィットネスクラブに通っていた時はほぼ毎日フィットネスクラブに通って3か月くらいで少し自分で実感がわくくらいの変化が欲しい、とか思っていたことを思い出した。

今から10年以上前、当時私はフィットネスクラブに週4日か5日通い、仕事が終わってから直行でジムに行き、走り、ヨガやピラティスのクラスを受け、パーソナルトレーナーにもトレーニングを見てもらい、、一体どこを目指しているのか自分でもわからないくらいストイックにトレーニングをしていた。

まるでトレーニング中毒のようになる前は 週1回くらいのフィットネスクラブでのトレーニング、ヨガの練習で体がいつ変わるかな、変わりたいな、と思っていた。 でもしだいにトレーニング自体が好きになり、週1日どころかほぼ毎日トレーニングするうちに気がつけば体は変わっていた。

そんな過程の中で出会ったアシュタンガ・ヨーガの練習は ほぼ毎日トレーニングする生活からほぼ毎日アシュタンガ・ヨーガの練習をするほうへシフトし、当たり前のように毎日練習していく中で「いつまでにこんな風になっていたい」と「いつまでに」の期限を自分で設定することをしなくなっていた。

私の過去の経験では「いつまでに体のどの部分を痩せたい」と思っているうちはなかなか痩せない自分にイライラし、自分の体を見ては落ち込み焦っていた。 自分が怒りのエネルギーに満ちていたような気がする。

でも次第にアシュタンガ・ヨーガの練習が楽しくて仕方がなくなり、練習に没頭していくうちに「いつまでに」という意識や「体のこの部分の肉をそぎ落としたい」という思いもいつの間にか消えていった。

体の声に敏感になり、食べたいと思うものも変化し、食生活や練習生活がどっぷりとアシュタンガ・ヨーガ1色になってしばらく経つと痩せたいとか、肉をそぎ落としたい、という気持ち自体がどこかに消えていた。

練習を楽しみ、練習が日常生活の一部になっていくと自然と体の様子は変化していくとは思うけれど、本気で体、心を変えたいと思われる場合は最低でも週3日以上の練習をお薦めしている。それはクラスに来てがっつり練習するのが無理でも太陽礼拝、スリアナマスカラAとBだけでも家でヨガマットを敷き、練習する日を週2日でも3日でも設定するだけで変化していく早さは違ってくる。

私のクラスに来てくれている生徒さんで昨年からアシュタンガ・ヨーガのクラスではないクラスでずっと練習されている方がいらっしゃるけれど、出会った時に「体を変えたい場合は最低週3日以上練習が必要です」、とお伝えするとその言葉を守り、週3日、4日とヨガクラスに参加されていて1年近く経過した最近は姿勢自体が変化してこられ、背中がすっきりして立ち姿が変化してきた。 私よりずいぶん年上の生徒さんだけれど、彼女を見ているとやはり何歳であっても継続的に週3日以上の練習を積み重ねることでの変化の大きさに驚かされる。

ヨガ哲学の教えだと「行為の結果を期待するな」という教えや「結果を得ることを急ぐな」、と教えられることもあるけれど、まだヨガの教えがマインドにまで浸透しないうちは結果を急ぐ気持ちも仕方がないと思う。だから練習頻度を上げ、できるだけ伝統的な練習になるよう練習を進めていくと体の変化や心の変化がより分かりやすく得られるのではないかな、と思う。

毎回それぞれの生徒さんの思いや考えを聞くことができる練習後のお喋りタイムは自分が伝えているようでいて多くのことを気づかせてくれ、学ばせてもらっている。 忘れていた自分の過去を思い出させてくれる。全ての人が満足してくれるヨガクラスを提供することは無理かもしれないけれど、私のできる限りはより長く、楽しく練習できる人が増えるよう努力を続けていきたいな。。

 

練習頻度を上げるにはできるだけ練習の順番を覚え、マイソールクラスか自宅で、たとえ15分でもヨガマットの上に立ち練習することが最短の近道だと思う。

写真はマイソールクラスを開催している楽の森のスタジオ風景。

 

 

 

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